「おいしい」ってなんでしょう。

「おいしい」ってなんでしょう。
たぶん「おいしい」と思うものは体に必要なものであって、その時点でその人が必要なものをおいしいと思うのでしょう。
 
コップ一杯の水道水だとしても、すごく喉が乾いているときに差し出されたらおいしく飲めるんだと思います。
 
逆に、体調が悪いときにものが食べられなくなるのは、胃腸が食べ物を消化するだけの体力がなくなるから。そういうときには無理に食べない方が回復が早いかもしれません。
 
でも、時々不思議なことが起こるんですよね。
体調が悪いときでもおいしく食べられることがあるんです。
 
私の記憶の中で印象的なのは、韓国に行ったときに体調を壊したときでした。東大門にタッカンマリのおいしいお店があると聞いて行ったのですが、鶏肉もジャガイモもそれほど好きではないし、ぜんぜんおなかも空かないし、体調からして食べられないと思っていたのです。
でも食べ始めたらすごくおいしくて、結局完食。
 
この体験はいまでも不思議です。あれだけ弱っていたこと、好物でなかったことを考えると納得がいかないのですよね。
もしかすると、そのとき私の体に必要なものがその中にあったのかもしれません。そのあとすぐ体調も回復しました。
 
「おいしい」って不思議ですね。